ネタバレ・感想ありひとゆり峠のレビュー

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無宿人の旅物語
2021年3月16日
HQで読む機会があった作者さんですが、こんな素敵な旅人の話を描いていたのですね。どの話も悲しいお話ですが、救いはある。そしてなにより、主人公の旅人が辛い過去を持ちながらも、優しい。もっとこの手の話を描いてほしいです。
物語を創る力と、それを絵に起こせる才能
2021年3月15日
ハーレクイン(以降、HQ)で腕が有り余っていると感じたので、こっちを読んでみた。

絵のうまさはもちろんのこと、話作りとそのひとこまひとこまの切り方もすごい。時代物を描けるのは、見た目だけでなく、言葉や、その頃の雰囲気も、読者に掴ませて違和感無いということ。細やかに情緒豊かに、そして先の話を想像させない独自性を見せつけられた。
その時代の超能力者なんて、面白い。
しかし、能力は、人と違ったものを持つ、という意味で悲劇を生んでしまう。持てるものの悲哀がとことん表されて、このストーリーにカラッとしたところは無い。

いやーよく描かれていて物語に引っ張りこまれた。
こんなにお力あるので、HQだけではないフィールドでもご活躍していただきたいと思う。HQは原作ありきの世界。ほぼパターン化された物語展開ではお力を見せつけ足りずに終わってしまう。そこでは、山口先生のこの素晴らしい創作力の翼が全然広げられない。
HQ漫画の中には、力が及ばない作家のいまいち作品も多いし(避けるの大変)、何より原作にしたって、なんだかなぁ、というのがたくさんある。だから、いきなりあっちのコミカライズご担当として、彗星の如く現わる、だったのだろうと思うが、そんな狭いところにだけ居ないで欲しい。ラブストーリーもお上手だが、それだけではない先生だ。表現方法は読み手の流れを意識的に汲んでいるようで、少しも奇をてらっていないところが、読んでいて読みやすくて親しみの持てる作風に繋がっていると感じる。台詞も生き生きしている。

ホント実力者であることがよくわかる作品だった。
大好きです!🖤
2020年11月16日
切ない+哀しみのなかにも、やわらかい光がある先生の作品、大好きです!時代物も、違和感なく…いや、もしかしてその時代のひと?って感じも、たまりません。
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作家名: 山口美由紀
出版社: 白泉社
雑誌: メロディ