初読み作家さん、半額セールで購入。表題作+短編二話。三作品とも拗らせカップルの愛ある話に捻りを利かせ読み応えがありとても良かったです。表題作より他の二作の方が好き。短編が上手な作家さんは追いかけたくなるので、これから他作品も楽しみです。
表題作はヤリ手プロデューサーの二人が想いを拗らせちゃってプライベートでは実はダサい面に人間味があって面白かった。想いは叶ったのに童貞卒業出来ない結城Pの鬼気迫る叫びがウケる。三戸Pも彼の本懐を遂げさせてあげれば…と思ったけど、結城Pにはこのまま童貞を貫いて欲しい気もする( *´艸`)展開の粗さが気になったけど二人のキャラで押し切れたかな。書き下ろしはダサさにムラっとしちゃう三戸Pとの掛け合いと、発言ひとつに影響力がある結城Pの苦労が面白く笑えます。
短編「青春サイコロジー」
高校生カップル、平凡な近衛 × 野球部エース 新田 の話面白かった。相手を想い身を引こうとする近衛とお見通しの新田の包容力。本命の願いの法則を軸に展開されるストーリーが魅力的。上目遣いとアヒル口はキャラ崩壊的な意外性(笑)野球で鍛えたプリケツも素敵でした〜( *´艸`)
短編「湯けむり恋心殺人事件」
根暗の人気作家 諏訪 × ファン 翼。一目惚れした諏訪先生の翼へのアプローチがペン習字からで長期戦(笑)自信のない根暗先生には翼の存在は眩しくて自分から距離を置くけど辛くて。自己嫌悪の強い先生が殺し文句を浴びさせて気持ちを伝え、翼が逃げられなくなる展開と思いきや、ラストシーンの翼の女の子への答えのオチが見事でした。