ネタバレ・感想あり源平紅雪綺譚のレビュー

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作者買いです
2025年10月6日
少し古い感じの絵柄でしたが、とても上品な美しさで、男女ともに何とも言えない色気があって引き込まれます。そしてその正反対に位置するような品が無く荒々しい武骨な男もいて、しっかり描き分けがなされており、分かりやすいです。話自体はフィクションですが、作者様の膨大な知識に裏打ちされ厚みのある物語に仕上がっており、歴史が苦手で避けて通ってきた私でも思わず没入して読むくらい絵もストーリーも素晴らしかったです。
「青蓮華」は平経正のお話で、琵琶の師匠と恋に落ちるお話。「源平紅雪綺譚」は源義経と平敦盛が恋に落ちるお話です。どちらもハピエンとは言い難いけれど、そこに歴史ものの良さがあるような気がしました。読後余韻に浸れる、もの悲しいけれど素敵なお話でした。「遮那王宵月記」は源義経が奥州に行く決意をするまでの成長記みたいなお話。義経の魅力がよく伝わってきて、こんな才気走った弟がいたら、兄としては脅威以外の何物でもないだろうなと思いました。「紅顔受難」は平敦盛の首をとった熊谷直実視点で描かれたコメディです。あと、源氏と平氏のお話とは別に中国の昔話のような短編が最後に収録されています。骨董品店の店主が妖しい色気を放っていて素敵でした。
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ネタバレ
2024年12月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 源氏と平氏が、敵とわかっていながらも、惹かれ合うこともあるということを描いた作品となっております。おもしろかったです。
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作家名: 大竹直子
出版社: ゴマブックス