お金がない。父親はお金持ちなはずなのに、姉妹は母の療養と生活に貧してきた。母親が浮気をしたらしいが、事実夫婦の間に何があったのか子供には関係が無いのに、その因果を子が受けるのは許せない。そう、この世界には正義の味方はいないのだ、そんなシャーロットの頑張りと強気がとても面白い物語です。父親への接触初日に出会ってしまった事件に巻き込まれ彼女は正義の味方らしきハリーと出会うのです。そうして生きていくことに頑なな彼女が、人を信じて頼ることを学んでいきます。なによりも、父親宛てに送り付けた手紙、そこには18年にも及ぶ恨みつらみが書き綴ってあったにもかかわらず、受け取った父親は嬉しくて神様に感謝するほどだなんて哀しさと羨ましさで涙が止まりません。母親と姉妹の生活はシャーロットの頑張りで何とかなってきた、しかし、妹の進学にはお金が足りないという事からの父親への接触を決める愛情の深いシャーロットにハリーは正義の味方であってほしい。でもハリーは母親違いの・・・なんて展開か?とか思っていただけにチョット的外れで拍子抜けしたけれど十分な結果でした。最終ページにある「おまけマンガ」は泣きながら笑っちゃう部分です。