大正時代の義兄妹の異常な愛のお話。
時代物が好きなので読んでみましたが、内容はほとんどなかったです。ストーリーも薄っぺらだし、登場人物の内面性もペラペラ。何の前提も説明もなく義理の父に襲われるところから、兄弟、兄の友人と次々に体を許していく肉欲に溺れた綾花のえちシーンばかりで話が構成されています。そして、登場人物全員が異常者。まともな人が誰もいない、ある意味振り切ったお話です。時代背景的に綾花が拒否したり抗ったり出来る立場にないのは分かりますが、ここまで皆がおかしいと物語として成り立っていないように思いました。
巻末のおまけマンガが本編とは全く違ったコメディタッチで登場人物たちが本音で語っていて、こちらの方が面白かったです。本編はお芝居なのかと思ってしまうくらいでした。