前作「あの小川のほとりで」を越えてこの物語は収束していると感じた。タイムトラベルというファンタジーにおいて いくつも挙げられる理不尽に、ある程度の答えを持った筋書きを堪能できた。ヒロインルーはジャーナリストで牧場主という設定に リビーとは違い自らの所在を明らかにしている必要のなさが、彼女の行動の自由さに好都合。100年前を選んだリビーとは対照的に現代を選んだ彼女の行動のほうが、私にはピンとくる。おまけに、ヒーローファーリーには、牧場を持つという夢まで設定に加えてその先読みを容易にしている。だが、彼にも自分の住んでいた「時代」に拘りがあった。この部分も、ルーとの共通項を見て取ることが出来、つくづくお似合いと思う。しかし、結婚式直後に彼は100年後に戻ってしまった。町で銀行強盗が起こると知ってしまったから。残念な事にこの強盗によってファーリーは命を落とすが、それを助けるために策を講じ100年前に戻り事なきを得たルーだが、この時、100年前の時代にペンダントは2つ存在することになる。これをどう処理するのかと、3作目に向けての布石か!と思わせて 何もなかった・・・。エンディングでは、ペンダントを時の間(はざま)に投機したような描き方だが、ファーリーのポケットにはもう一つあるよね。