表題作＋商業デビュー作含む短編2篇。
●表題作「君はきれいだよ」前中後編・その後（描き下ろし）〈女癖の悪いコンビニ店員シノミヤに女装であることがバレてしまった客のユウ（勇一郎）。弱みを握られたユウは性的行為に応じていたが「初めては好きな人と」との理由で頑なに最後の一線だけは守っていた。一方、ユウを珍しいおもちゃの様に扱うシノミヤだったが、「好きな人」のことがだんだん気になりだして…。〉
試し読みの先がどうしても気になって購入。意外な展開と言うのは他の方のレビューから察していたものの、胸糞もキラキラもありながらのやっぱり想像の斜め上を行くオチ。そして衝撃!!の描き下ろし。だけど人間がよく描かれていて決して奇をてらった訳でなく、キャラがキャラ通りに行動した結果で納得。色々と考えさせられる妙に後をひく読後感でした◎。
●「来週は結婚式」〈来週に結婚を控えた平穏・平凡な公務員 哲也の前に訪れた最後の冒険とは…。〉
死んだ目をした男の話、これがデビュー作とは本当に尖ってるw何処にでも居そうで、これが自分の旦那だとしたら本当に笑えない。正にホラーw。結婚前後の年齢で読んでたら破ってしまったかも、電子だけど笑。
●「スケルトン」〈真面目で評判の上司の下着を見てしまった橘は…。〉
衝撃の一コマ目笑。クスッと笑えてほっこりなお話。ごく普通の愛すべき人たち。これ物凄く好きです。
三作ともストーリー、人物描写が素晴らしくて満足。特に締めの切れ味は秀逸で痺れた（チン◯END含め）笑。
表紙と裏表紙にあとがき、総168p。
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