195ページ。
表題3話+読切4作+描き下ろしおまけ漫画。
前作が良かったのでこちらも買いました。
表題作、タイトルからもっとゆるくて楽しいコメディーかなって予想して読み始めたんですが、「世界の危機を救うんだ」っていう割と少年漫画とかドラえもん映画寄りの話でした。設定とかキャラクターがあまり好みではなく、あとはこちらの問題ではあると思いますが「宝珠」の正体と行方がすぐにわかってしまったために登場人物と一緒にドキドキすることもできず、という……けどこの作者さんの笑い感覚は好きなので、なかなか楽しく読めました。主人公と九官鳥のやりとりも仲良くケンカしている感じが好印象だったので、無理に恋愛要素は入れなくて良かったとも思います。
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・『黄金の娘』
古代中華風。なんか変だなって思いながら読み進め、なるほどそういうことかってなる話。かわいらしさのあるおとぎ話でした。ちょっとおまけの星4つ。
・『末っ子は貧乏神』
それでええんかいw ってなる、力業のハピエン。日本昔話にある『貧乏神と福の神』を思い出します(あれも「それでええんかいw」ってなる、日本人のお人好しっぷり炸裂の話で好き)。そんなあやしいいきもの飼うんじゃありません、からのけっこう切ない展開を経て、強引にハッピー。こういうの好きです。星5つ。
・『おうちにカエル』
4コマとショートショートで構成された、カエルに夢中になっていく家族のコメディー。短いです。悪くはないんだけど、ごめん、私、カエルは苦手なんだ……。
・『ふかふかキャンペーン』
小さい子に嫌われてしまったキツネとタヌキ、挽回のためにがんばる様子が楽しい話。そっと差し出されるキツネのおみやげに笑ったw 二匹が仲良くケンカしているのがかわいい。別に感動的だったりするわけじゃない、けど会話の感じがとても好き。星5つ。
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読切2作が星5つ、本の総合星4つです。