この作品群を読んだのは二十歳くらいの時(現在56歳)
あの頃は「あー、藤子先生もこんなの書くんだー。」くらいの認識でしたが、今になって読み返すと先生が何を恐れていたのかがわかる気がする。
食料事情の話が多いのは戦中戦後の食糧難を経験していたからかもだけど、人口爆発での食料危機も連載当時は言われていたからでしょう。
神様が出てくる話も多いが、西洋(風)の神のイメージが強いのか和風の神はあまり出てこないのは敗戦を経験しており、そのためなんだろうか?
ドラえもんやパーマン、キテレツなどのイメージが強く、40歳の妻に読ませたところ「絵柄がドラえもんなのに内容が怖い」とのことだった。
ネットミームになっている「抱けーっ」も元ネタ知ったら皆んなびっくりするであろう。
惜しむらくは62歳の若さで亡くなられた事であろう。
若い人にも勧めたい作品です。