ネタバレ・感想あり藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>のレビュー

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初めて
2025年2月15日
この作品群を読んだのは二十歳くらいの時(現在56歳)
あの頃は「あー、藤子先生もこんなの書くんだー。」くらいの認識でしたが、今になって読み返すと先生が何を恐れていたのかがわかる気がする。
食料事情の話が多いのは戦中戦後の食糧難を経験していたからかもだけど、人口爆発での食料危機も連載当時は言われていたからでしょう。
神様が出てくる話も多いが、西洋(風)の神のイメージが強いのか和風の神はあまり出てこないのは敗戦を経験しており、そのためなんだろうか?

ドラえもんやパーマン、キテレツなどのイメージが強く、40歳の妻に読ませたところ「絵柄がドラえもんなのに内容が怖い」とのことだった。

ネットミームになっている「抱けーっ」も元ネタ知ったら皆んなびっくりするであろう。

惜しむらくは62歳の若さで亡くなられた事であろう。

若い人にも勧めたい作品です。
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SF漫画の巨匠、藤子・F・不二雄
ネタバレ
2023年3月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 110編程からなる短編集、今でも半分近くのアイデアは通用すると思う。シンギュラリティポイント(作品内では別表現)が題材の作品を日本の漫画で読んだのは後にも先にも「宇宙人」(4巻・8話)以外に無い。「銀英伝」のエピソードを思い出したり、「寄生獣」だったり「デス・ノート」だったりと誰かの何かの発想の起点になったかも知れない作品群。全てが素晴らしいとは言わないが、この作品集を刊行してくれた方々には感謝しかない。
最高
2021年9月8日
買って損のない、これぞ先生という短編集です。なんでこんなに面白い作品がいっぱい描けるのだろうか。素晴らしい作品をありがとうございました。
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青年向け短編集の金字塔
2021年1月2日
ドラえもんなどでしか藤子先生を知らない人にとっては衝撃だと思うが、これこそが藤子先生の真骨頂であると思う。
子供向け漫画では描けなかった、先生のセンス、ブラック・ユーモアが満載で、ぜひもっと沢山の人に読んでほしい。
PERFECT版という事で、これまで収録されなかった作品もあり、中には短編ゆえに若干の当たり外れはあるが、傑作の方が多く、読んで損はなし。
これを楽しめるようなれば大人
2020年8月16日
f先生の大人向け作品。これを楽しめるようになればあなたも立派に大人です。ドラえもんなどの連載作品を多く抱えながらも、これだけの質の短編を世に送り出した先生に敬意の念を覚える。
最高のSF短編集
2019年8月12日
ドラえもんがポジだとするとこちらはネガ。初見は小学生の頃でしたが、かなりショックを受けました。その内容は社会風刺、ブラックユーモア、ペシミズムに満ちていますが、その警句は現在でも色あせていません。社会を経験した大人たちこそぜひ一読を。著者によると初めは無理だと断ったそうですが、編集者に幼児化されていない本来の残酷な昔話を聞かされ、それならと筆を執ったとか。
どれも珠玉の面白さ
2019年7月15日
紙媒体で持っていたのですが、Perfect版が電子版で出たので読み直しました。藤子F不二雄さんの可愛らしい絵(タッチが違うのもある)で壮大なSFショートストーリーやブラックジョークが繰り広げられます。ずいぶん古い漫画のはずなのに現代も通用する面白さです。
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少年漫画ではなく青年漫画である
ネタバレ
2018年12月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品集は、藤子・F・不二雄のブラックユーモアが込められており、私達の(社会的・精神的)世界は、私達の思い込みという既成概念の上に成り立っているが、その既成概念が何らかの要因で綻び崩れ、もしくは私達の既成概念が一切通用しない社会があったならば、その既成概念が通用しない場所で如何に生きるか、どう順応するか、あるいは抵抗するかを様々な角度から説いております。

ドラえもんのような作品を期待しない方がいいとレビューを書いている方がいますが、それはお門違いです。

なぜなら、ドラえもんのような作品ならば、もっと子供受けする愛嬌のある装丁で出版されています。それが、子供には手の取りづらいベージュ色の装丁ということは、そもそも子供向けではないということです。

この作品集は、長年、電子書籍化されておらず、日本社会をあの有名漫画か風刺・ブラックユーモアを込めて違う視点で描いた作品があるとマニアの間では昔から有名でした。
異世界の話も他の惑星の話もUFOの話も宇宙人の話も私は大好きですが、地に足ついていない話はどうも虚構を意識しすぎて子供の頃のようにのめり込めない。

そんな大人逹に贈る最高のSF(すこしふしぎ)な作品集、是非あなたも読んでみてはいかがでしょうか?

個人的には、5巻がオススメです。
大人も
2024年9月4日
子供向けのSFが多いですが、大人も読んで楽しめる傑作もあります。
「ミノタウロスの皿」「ノスタル爺」などです。
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買って正解
2023年2月2日
「ミノタウルスの皿」推し。食物連鎖の頂点であるはずの人間が、処分される側に回ったら一一食べられる側目線だとこんな残虐なんだ、という漫画。無色透明なイメージの藤子Fが実はこういう毒の部分を描いたらピカイチ
ブラックな藤子氏の作品集
2022年5月11日
色褪せないストーリも多く、読みごたえがあります。
今の作品にも影響与えている物も多くあることも良く分かります。
読むと随分とブラックな物も多くて、ゾッとする作品! 昔はそんな未来がある
かもと思っていたかも?と思わせる作品! 未来を先どっていたと思わせる作品と
楽しめますよ。
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少し不思議のSF
2022年3月18日
SFとあったからサイエンスフィクション空想科学の宇宙や未来の話かと思ったら、少し不思議という意味だったようです。少年向けというより青年向けだと思った。
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ウェルメイク
2021年8月18日
ドラえもんで見れない切れ味のウェルメイク。星新一に匹敵する構成力。ムダがなく、しっかりと歯車が噛み合わさる。
親戚の家に泊まったとき、深夜ラジオが終わったとき、彼女からLINEが返ってこなくなったら、是非
考察向き
2021年2月21日
ドラえもんを描いている同じ作者とは思えない作品です。ドラえもんでもたまにありますが、闇を感じるあの雰囲気があります。
自分なりに考察して読んでも楽しく、面白かったです!
短編の名手!
2018年3月1日
F先生のかわいい絵柄にこの内容はかなり衝撃…!
これを50年近く前に描いていたってのもすごい。。
アニメ化してほしい。
いちばん怖いのは
2022年5月4日
食糧人類という漫画のレビューで必ず「ミノタウロスの皿」がコメントに上がってくるので気になって読みました。
食べる者と食べられる者の進化の過程が変わっていたらと思うと、色々考えさせられる内容でした。
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ドラえもん好きは…
2018年3月1日
読まない方が良いと思います。これは成人向けの作品。“ミノタウロス”を読んだのは小学生の時。かなり衝撃と恐怖を覚え、他の作品が読めませんでした。あの頃のショックと恐怖は今でも覚えています。面白いと思えなかったので星三の評価です。
原作者自身が“ミノタウロス”を描いた時は、子供向けの作画であり、これは青年雑誌の漫画として相応しくないと思ったようです。ただ、作品を読んだ編集部の方々の感想は「子供向けの作画だからこそ不気味で面白い」と太鼓判。それからSF短編を描くようになったらしいです。

ドラえもんやオバケのQ太郎など、子供向けの作品に飽きた藤子ファンは、ひと味違うこの作品集を読んでみても良いかもしれません。
ドラえもん的内容を期待しない方がいいです
2018年2月28日
1巻しか読んでませんが、成人向けの短編集といった内容です。1巻は1968年から1973年に書かれた作品で、まだF先生も試行錯誤していたようで、落ちも弱く、ラストの1ページで突然終わったり、内容も暗いものが殆どです。値段もそこそこするので購入する時はその点ご留意くださいませ。
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低評価
2018年11月2日
子供の頃ミノタウロスの皿をアニメで見てずっと忘れられず今回購入したが、ミノタウロスの皿以外は読みごたえはなく値段が高かっただけに残念
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