バレエが人生の中心であるナナと家庭教師の陽一。
陽一はナナと体の関係をもつけれど、ナナの中心はバレエで女性にも次々と手を出す。
陽一にとってナナはとても大切で大好きな人だけれど、ナナにとって陽一は大切なものの一つでしかない。
2人でいるときはいつもベッドの中だけでも陽一は幸せそうで、尽くしている姿はとても切ない。
お互い必要としているし好き同士だけど、ナナはバレエの才能があって自由人、陽一は一途で優しく至って普通の人。その違いはいつも普通の人が我慢をし尽くす構図は今も昔も変わりなく、読んでいて辛い。
辛いのは陽一も一緒で離れる決意をする。
長い年月離れていて、お互い大人になって再開する。
陽一は距離をとろうとするのに、ナナは近づいてくる。
陽一が当時のナナからは感じ取れなかった眼差しに、ナナの成長と想いの変化を読み取るシーンで、いままでの辛さが帳消しになるほどとても良かったです。
あと書きに陽一は海外へいくことになるって書いてあったのですが、ぜひとも描いてほしいです。陽一が幸せなシーンをみたいです。