このレビューはネタバレを含みます▼
鍼灸について描かれた漫画です。エッセイではなく、日常に不調や行き詰まりを感じていた雑誌編集(ライター)目線で、鍼灸医と偶然その施術に出会っていく患者さんの交流を1話ごとに追っていく、青年漫画でした。
最近自分自身が鍼灸に通い出したこともあり、知識的な側面で興味深く読みました。身体の不調に真剣に取り組み、人生をより良くしていく感じが良かったです。
ただ、最後の辺りはかなり駆け足で、情緒や余韻がもう少し欲しいなと思いました。また、魅力的なキャラたちで王道なストーリー展開ではあるのですが、もう少し気持ちを掘り下げたりワクワクできるエピソードを入れたりして、キャラクターを好きにならせてくれたら嬉しかったなーと、少し惜しい気持ちになりました。要所要所のセリフはドラマチックで印象的なのですが、みんなが少し自分勝手で唐突な感じが否めないかも?
興味のある珍しいモチーフの漫画だったので、個人的には概ね高評価です。
鍼灸の患者ではなく、施術師側の方のかんそうがきになるところ。