もう 最初から ぜったい なんかが起きるでしょ?って思って ドキドキしながら読んだけれど、途中から 心が千切れるかってくらいの思いをして、それでも 最後まで 読み続けたのは、山本先生の作品の大ファンだからです。自分の心がひどく痛んだシーンで、山本先生が このシーンをお描きになっている時、先生の心は大丈夫だったかな、とか 心底 心配になりました。女性って、怖い、ほんとに 怖い。っていうか、愛情が 憎しみに変わった時が 一番 怖いのかな。いくみは 病んだまま 人生を全うしようとしているけれど、彼女が どうか、自分の子供には、誠実でいてくれますように、と ただ ただ 祈ります。かなことそうたの恋愛は 最後話で やっと 始まり、かなこが 強い意志を持つ女性だったからこそ、そうたも救われることが出来たんだと思います。この作品、名字で みんな 呼び合っていたのだけれど、下の名前で呼ばないって 結局、そこまでの"仲”だからなのかな、とか、名前呼びって 確かに 仲が深まれば大事だものな、とか思いました。