今更イッキ読み。モヤモヤ展開が長かったので、一段落する9巻が出てから読んでよかった。
基本的にはアラサーバツイチ女の早梅と、そんな彼女に惚れて成長していく元クズ男子高校生の壱成との年の差ラブストーリーです。
出会ったばかりの頃の壱成のクズっぷりは凄かった。
その事を思い出すと、今早梅にベタ惚れっていう事実だけでなんか萌えますね。(早い段階から惚れてますが笑)
壱成も根は良い奴で、兄との確執とか兄に対する劣等感が、クズ男代表みたいな形で反抗期に暴走してたんだと思いました。
1巻でお金ばらまいてる姿を見てどんな育て方されたんだ?と思いましたが、お婆ちゃんが怒っていたので、あれは勝手に親の金使ってただけだったのかな。
にしては、使い慣れた感がすごかったので辻褄合ってない気がしましたが…。
9巻では自身のバイトした金で、早梅にプレゼントを買っています。
旅館も兄も遠ざけたがっていたくせに普通に旅館でバイト始めるって、別に大した確執なかったんかーいって思いました。
まぁ中盤から、芸者の菊乃という強烈なメンヘラストーカーをぶっ込んできたおかげで、世界観崩壊を心配してしまうほどにそれどころじゃなくなってましたが。
このキャラについては元旦那まで絡んでくるので、最初からこの女を出すこと前提に物語が描かれていたことは分かるのですが、できれば出して欲しくなかったですね…。
個人的には菊乃より、成吾さんのキャラ設定そのものに違和感を感じました。
壱成に冷たい悪い男なのかと思いきや、いざ接触したら普通に仲良くしてますし…。
学生時代から今も変わらず優しすぎた良い男として第二章が〆られている事にもどうしても違和感を拭えなかったです。
本当に菊乃のことを思うのならば、なぜ悪女になったと分かった時点で「そのことが悲しい、昔の君の方が心は綺麗だった」と言ってあげなかったのか。
中途半端な優しさで好きでもない彼女を受け入れて一体何の為に恋愛ごっこをしていたのか…。
そもそも菊乃(明)に責任を感じてるからって、どうして彼女と体の関係まで持っていたのか不思議でならないです。
脅されていたとしたら歪な関係すぎて気持ち悪いですね。
成吾を神のように扱っていたはずの明が、平然と彼に手を出したのも納得いきません…。
まぁツッコミどころ多いですが、物語自体は面白いです。
早梅も男性キャラも魅力的です。