飲食店とSMバーとを掛け持ちバイトをしている遊良24歳。ショップ経営の野分29歳。
遊良は誰かを本気で好きになんてならないし、SMバーのオーナーと寝てはお小遣いを貰う、誰にも縛られない生き方を選んでいる。
野分も女性に不自由はしないし、軽く遊ぶ程度に遊良に声をかけて体の関係を持っただけ。
2人は会って体を重ねるだけなのに、遊良は少しずつ野分との関係を心地よく感じるが、飽きられたら終わる浅い関係だと一線をひき深入りをすることはない。
そんな時にストーカー被害にあい、バイトを辞める選択をする遊良に手を差し伸べたのは野分。
けれど野分も深入りするつもりはなく、ただただ初めての男性との体の関係や遊良のツンデレを楽しんでいるだけ。
それがあることがきっかけでお互い好きだというのを自覚して付き合うことになるんだけど、付き合うまでの2人のツンデレな雰囲気はとっても静かで良かった。エチも多くて色っぽい。
ただ野分がベッドだけになった部屋をみて寂しさを感じ、たまたま会うきっかけがあり、事件があってのあたりが早急というか急に「好き」という感情が野分のほうに溢れてきたのが少し違和感。
もう少し心の揺れと変化が欲しかった。
付き合ってからの遊良の考え方はとても男らしくて好きだし、これだけしっかりとした子なのでバイトじゃなくてちゃんと仕事について、もっとカッコよくなって野分と付き合っていってほしいなと思いました。
野分が思ってたより優しい彼氏になってくれそうなのもよかったです。