事業に失敗した久我。死のうと考えて頭に浮かんだのは初恋の充。
友達で探偵のはり沢に頼んで見つけ、会いに行った先はストリップ劇場。
感動の再会とはならなかったけど、その劇場で住み込みで働くことに。
そこから昔の知り合いのヤクザが出てきて、体の関係を求められうだうだ。
なんやかんやがあって気持ちは通じ合って終わり。
続きは単話売りの試し読みを読んでみたら、親玉のヤクザが出てきて、これまたうだうだ。
久我が死にかけのとき、ストリップ勤務の時、東京に戻ってきた時と、状況ごとにちゃんと髪型が変わっている辺り、丁寧にキャラを作ってあるなといった印象だし、背景も表情もとてもレベルの高い絵です。
話もしっかりとしているし、充の過去も悲壮感はそこまでださず、淡々としつつも決して浅い話にはならず読み応えはありました。
が、しかし、これは好みの問題ですが、不幸な自分とその傷を舐め合うヤクザとの関係てのが、読んでてモヤっとしてしまう。そこがおもしろいんですけど、読んだところで傷心者同士のヤクザとの話は想像にたやすい。
お決まりパターンが良くて買う作品も多い中、やはりヤクザ関係のこのパターンは好きじゃない。
本作に出てきたヤクザの「俺はまた蚊帳の外か」の一言で解放してあげる、ああいう演出は大好物なんですけどね。おっさん同士の初恋をやり直す話としてはよかったです。でもエチなしです。
ヤクザとのシーンはありましたけどね。