少年ジャンプ連載のCOBRAをCGでフルカラーにした
THE SPACE PIRATEシリーズの最終章に選ばれた『神の瞳』
破損したサイコガン交換の為に地球に向かうコブラと、謎の指輪・神の瞳と自身の開発した兵器で宇宙の掌握を目論む武器商人パピヨンの対決が描かれる
冒頭から教会の中で
服に仕込んだウインチで刺客を磔にするコブラ
サイコガンが金属疲労の末に破損している為に宇宙船発着場で刺客を宇宙船打ち上げの発射炎で焼き尽くす凄惨さは今章の激闘の前ぶれに過ぎない
マダム・ドローレという『神の瞳』を持つ富豪に依頼を受けるコブラだが
彼女はパピヨンからの刺客スカラベ(フンコロガシの事)の群れに殺害され遺志を継ぐように
パピヨンと対決していく事になる
スカラベの群れをパイソン77マグナムで撃ち倒すコブラの勇姿は必見
サイコガンのガンスミス(銃職人の事)不知火鉄心
の住んでいた地球の日本を訪れるコブラ
この日本の描写がトンチキで面白いのでもっと見たかった
鉄心の娘ゆう子は日本で少林寺拳法の師範代を務めている
ゆう子は、道着の下半身はハイレグパンツといういでたちであり
「それまでっ」と、屋外で組み手を行っている大勢の弟子たちの前に現れる場面はCOBRA屈指の名場面である
鉄心は故人であり形見のようにサイコガンの後継機を製造してあるとコブラは手紙で伝えられているが
ゆう子はコブラが自衛目的でもさらに殺人を行う事になるのを嫌がるがパピヨンの刺客に苦戦するコブラを救うに必要だと考え直す
キャラクターやガジェットやアイデアを次々と描いてはその場限りで使い捨てて全く読者は目が離せない
寺沢武一氏のイマジネーションは正に宇宙のように広かった
COBRAのような作品やヒーローは探してもそうそう居ない
寺沢武一のようなアーティストも他に居ない
コブラのサイコガンは鍛冶職人が鍛造するんだ、愛用リボルバーのパイソン77マグナムが活躍するのも何気に嬉しい
ゆう子の為にコブラが足を洗おうとするのも珍しい
神の瞳を得たパピヨンとコブラの対決は多少分かり難く読み返す必要が有る
神の瞳の真価は、手にした者は多次元を行き来する事で三次元のどこにでも自在に行き来が出来るという事か
スティールボールランの『いともたやすくおこなわれるえげつない行為』を思い出す
荒木飛呂彦なら寺沢武一の影響も受けていそう