電車の中吊りの広告のキャッチコピーに惹かれて購入。
読んだ結果、「いつか全ての女子がこのまんがと無関係になりますように」は伊達ではなかった。感服。
可愛い女の子とかっこいい男の子が恋愛するイメージの少女漫画雑誌りぼんでここまで性別にまつわる問題に切り込むとはと目を見開いた。
ミステリー要素もあり、説教くさくもなく、りぼんらしい恋愛もある。
心理描写が細やかでさすが少女漫画と思わせつつ、
女に生まれたからには避けられないリスクやしがらみに誠実に向き合っていて、安易な落とし所を求めないストーリー展開に好感が持てる。
4巻では謎が徐々に解き明かされつつあるので、次の巻も楽しみ。
時間がかかってもいいので、これから大人になる小中学生の女子が強く生きていけるような、このテンションのまま堂々たるラストを迎えて欲しい。