私の祖父母の時代では、顔も知らない相手との結婚は当たり前で、当然「愛」なんてある訳もないし、女性の幸せは、持参金が有って、財産のあるところへ嫁ぎ、正妻として後継者を産んでその立場を確固たるものにすることと学んでいるのだから、ヒロインリヴィの母親が彼女に当たり前の幸せは無いというのも無理からぬこととはいえムゴイ。結果的には、幼くして両親を失って強く生きるために男性に阿るだけではいけないと自分に発破をかけての事業展開となって功を奏してはいる。ヒーロートニーが子供を欲しがる理由に納得する暖かで賑やかな家族に私も羨ましい。大胆な契約をすると驚いた冒頭だったけれど、下心アリの受諾とはいえチャレンジしてみて良かったと思えるエンディングだった。