どっしりと構えた、身分違いの恋の物語 単純だけれど読み応えのある物語でした。ヒロインキャリーの知性と品性が光り、とても上品な仕上がりで、どことなくクラシックな印象。かなり使い古されたような身分違いの男女の別れが生み出した副産物。ありそうな勘違いが生み出す悲劇がまたもや 同じ一家に繰り返される。この因果応報ともいえるような展開が 昔読んだ悲恋の続き ともいえて生まれている事が 何だか面白い。現代の経済(企業)のありそうな混乱も 低所得者にも弁護士という存在の身近さも 上流階級者との付き合い方も 現代版となっていて上手く作られているという感想です。心強く 愛情を持つ人たちの美しさ 繋がりの美しさを 再考させられました。