原作からの情報に過ぎないが、米国では20世紀の終わりには代理出産や、女性シングルでの人工授精出産がスタンダードに受入れだし始めた。ヒーローは大金持ちだし、ヒロインも自立し(つつあっ)て、シングルでも育てていける環境があるということだろう。日本ではいまだ受け入れにくくあるが、それでも21世紀なった今は、違和感なくこのストーリーには入っていける。その上で「自分の子ども」願望が、日本のように「家」に縛られていない視点に気づかされる。米国でも「家」的な考えがない訳ではないだろうが、少なくとも主人公カップルは、「自身」を未来に繋げる、「自身」の家族となる子どもを求めていた。そして3か月近い対話と触れ合いの後、7カ月の空白が互いに「自身」に本当に必要なものを示唆されての出産。イレギュラーをレギュラーに無理やりしたような原作者のおためごかしにも思えるHQならではのHappyEndだけど、どんな状況の誕生も赤ちゃん「自身」は祝福されていると思う。Babyに幸あれ!