『君は夏のなか』の作者さんだったのですね。後から気が付きましたが雰囲気似てます。『君は~』の方が空気感が目立つ。こっちはストーリーメイン。出てくる登場人物の性格がいいのが、安心して読める作者さんだと思いました。高評価が多いのも頷けますが、レビューの高さに自分の期待値をあげすぎてしまった気がして、読後はこんなもんかなあと思いました。優しくて、自分の願う通りにキャラが行動し物語が進んでくれる予定調和の世界。居心地はいいけど、印象は弱く、想像を覆してくれる物語展開や、ぐっとくるせりふ、絵はあまりない。ミニマルで繊細な雰囲気は素敵だから、今後に期待。