丸ごと表題作。彼氏にフラれ、ウジウジ悩んでいる加納が電車で毎日出会う男子高校生の素直さにトキメキつつ、職場の店長さんにも優しくされて惹かれてしまうっていう……。前半はひたすらあっちにトキメキこっちにトキメキで、このお話は何を言いたいんだ?!ってイライラしましたが、諦めずに後半まで読み続けて良かった。店長といい感じになってから漸くBLらしい展開になって、店長の色気にヤラれて最後まで読了できました。アレが無かったら延々と加納ポエムを聞かされてるだけで、なんじゃコリャ状態でしたよ。 高校生が良いアクセントになってる的な感想もありますが、私はフラフラするのが嫌いなので、加納を『優しくされたら誰でもいい』的なキャラにせずに、普通に失恋で凹んでるだけにして、店長と加納(そしてゲイの新人が当て馬)にフォーカスを絞った方が良かった気がする。高校生はどんな気持ちでいて、何を悩んでいたのかが最後まで明かされなかったからモヤモヤして気になる〜!