公式のアオリ文句が確か「ほのぼの不穏コメディ」だったと思います。ぴったり。
稲荷神や妖怪やらが平気で姿を現す町が舞台。色々と隠されているものを、主人公の開くんが笑顔で開けていくお話、で良いのかな……?
土着信仰のどろっと粘つく暗さをまといつつ、どこまでも明るい。とても好き。主人公が釘抜き(バールのようなもの)を持ち歩くさまが不穏さがあって好きです。
さて、内容は文句無しに好きなこの作品、問題点は、「販売されている2巻まででは完結していない」という点です。
元々、web上の個人サイトで発表・完結した作品を、すべて描き直して商業連載したものです。しかし、商業連載は話の途中で打ち切り、1巻は紙でも出ましたが、2巻は電子のみという非道な仕様。商業連載に伴って個人サイトでの掲載がなくなっていたため、二度と読むことができないのかと絶望した当時を思い出します。
しかし、2022年現在、きちんと完結したweb版が、著者pixiv及び著者サイトで読めるようになっています!
こちらの商業連載版は、描き直しただけあって読みやすくなっているので、こちらを読む価値はあります。
こちらを読んだのち、完結までwebで追うのがオススメです。
最後まで不気味でおもしろかったですよ〜!