正直言うと避けてた作品。表紙が好みじゃないしBLっぽくない空気感だし。だけどBLコミック大賞取ってるしレビューで泣ける泣けるって書いてあるから興味が湧いて読んでみた。 うん、泣けた。 これはBLという枠に囚われないで読んだ方がいい。記憶を失って舞い降りて来た天使(?)と人生捨ててる中年男。お互いに寄り添いあって救われて、心が浄化されていく過程が丁寧に描かれています。 途中でいじめとか読んでいて辛いシーンもありますが、それも含めて最後の感動に繋がっていきます。 本編終わり後の『秘密の台詞入りネーム』まで読んでこそ本当の完結。そこで漸く2人は幸せになれたのだと納得して終われる感じ。とにかく読後感が凄いです。この作品は落ち着いたらまた2度3度と読み直したくなると思う。