私も20代のころ渋谷で声をかけられたことがある。スカウトされてデビューできるかも?て期待する気持ちはわかるよ。そこまでは理解できる。
でも枕営業でのし上がろうとしてる時点で、もう健全ではないし、おかしいって思わなかったのかな?枕が当たり前にある世界なんて、相当ブラックで理不尽が横行する世界だと気づかなかったのかな。
枕はあっさり許容してるくせに、ビデオだけ嫌です!て頑なに断るのも変な話だよ。もし私だったら枕やった時点で勝手にカメラ取られてるくらいの警戒心は持つよ。それで脅される可能性だってあった。ホテルが殺人現場になる可能性すらあったと思う。
いっそ、AV出身の芸能人を目指せばよかったのに。だって、枕してでも有名になりたかったんでしょ?
たしかに芸能界って枕多いみたいだけど、枕やる覚悟があるなら、それに伴うリスクも考えておかなければならなかった。
しかも、騙されたって思ったなら、その時点で警察とか、法律事務所、消費者センターとかに相談しなかったのはなぜなの?主人公は「私はあんたたちとは違う、私は普通の頭いい女なの」みたいな主張してるけど、全然頭よくないよね。
そしてAV女優を続けると決めたなら、もう腹をくくってその業界で有名になれるよう頑張ればよかったのではないか?
作品に出てしまったのだから、もう「私はお前と違う」は通用しない。その業界で頑張るしかない。それが嫌なら、続けてはいけなかったし、きっぱり見切りをつけて家族にも謝罪して協力してもらうくらいの覚悟をすべきだった。結局のところ家族にバレたくないわ、業界にいる覚悟もないわ、自分の浅慮を反省して誰かに助けを求めることもできないわ、業界から足を洗う知恵もないわ、右往左往しただけのツケが回ってきただけに見えた。
覚悟が甘くけじめもつけられない主人公にはまったく理解できなかったけど、作品としてはリアリティがあり、こういう人は多いと思ったので評価3にしておきました。
ちなみに結婚しようと思ってた男に振られたのは運が悪かったと思う。AV女優でも結婚して幸せになってる人はいるし、たまたま器量の狭い男を選んでしまったということで。