これは女性の疾患の話ですが、女性だけではなく全ての方に読んで欲しいと思う話でした。賛否があるのも作者の方がリアルを伝えてくれているからだと思います。価値観の違いや環境の違い、経験の違いで賛否が出てくる。不快に思うのも切なくて泣いてしまうのも、それが自分の普通だと思わないでください。誰かにとっては普通ではないのだから。
私はDVをされた過去があります。実家に戻り事情を話すと、母親から「痴話喧嘩じゃん」と言われました。共依存に陥った私を、殴られ罵られるのに逃げなかった私を、母親は理解できなかったのです。
この本には精神的に普通ではない、病名のつく方がたくさん登場します。そしてそれを私たちは理解できません。普通ではないから。それと同時に、疾患のある方も普通を理解できません。
だからといって、お互いに相手を蔑んでいいわけではない。この本は、相手を理解する姿勢が大切なのだと伝えてくれます。心の底から優しい旦那さんに頭が上がりません。本当の愛を見た気がしました。