鳩屋先生が描く受け、どの作品も似た感じなんですが、不思議なことに毎回可愛いと思ってしまうんですよね。フワフワしていてまつ毛も長くて、華奢で筋肉もない男子らしからぬ体型で女子っぽいんですが、そういう受けのジャンルだと思えばアリなんでしょう。逆に女子っぽい見た目の受けが苦手な方には厳しいかもしれません。表題作はずっと片思いしてた巡のことを、実は柴さんも好きだった(正しくは好きだったと最近自覚した)と分かってハッピーエンドに終わるのですが、柴さんが思いを打ち明けてからが急展開でした。今まで拒否して焦らしてきた10数年はなんだったんだ…と思わずをえませんでした。同時収録の中編も、ずっと戸谷先生に片思いしていたのに、出会って間もないノアになぜコロッと落ちてしまったのか…。ページ数の都合なのか、いずれの作品も途中からの展開が急すぎて、ハッピーエンドは嬉しいんですが気持ちが追いつかないまま終わってしまった感じです。もう少しその辺りが深く描かれていれば尚良かったかなと思います。