初読み作者様で、試し読みから何となく惹かれて続きも購入。5巻も続くとは思わなかったけれど、人気が出るのも納得!の面白さでした。中だるみもなく、最後まで楽しませてもらえて読み応えがありました。作者様は体格差がお好きとのことで、とことん楽しんで描かれているのが伝わってくるのも良かったです。これほどの体格差を絵にすると、どうしても小さい方が子供みたいに見えちゃうけれど、そのせいで、そこはかとなく背徳感も味わえるので逆に良かったです。
全体を通して感じたのは、読んでいるとめっちゃ癒されるという事。遊も瑠璃も、相手を気遣いながらも、その都度自分の気持ちを言葉にして伝えているので、すれ違いによるゴタゴタが起きないし、他の脇キャラ達も全員同じような感じなのでストレスフリー。常に全体が優しくて温かい空気で包まれている物語でした。たとえ先に進むにあたって問題が出てきても、2人で話し合いながら工夫して乗り越えていくところがとっても素敵だなと思いました。瑠璃の「自分ではどうにもできないことに対しても、今の自分にできることを精一杯する」っていう姿勢も魅力的でした。ラストもすごく感動できて、読んでよかったなと思える作品でした。