広告から気になり読んだらハマり一気読み。
こんなに純粋な、素敵なBL描く人いたんだな〜としみじみと感動しました。読んでよかった。
BLといえばエロがあるイメージですが、この作品はエロに走らないところが、作品の良さに素直に浸れて良かったです。
同居から始まる恋なので、状況から流されるのかなと思いきや、本当に好きだからこそ友人関係を崩さず積極的に攻めてこない一仁の態度が、下手に攻められるよりもよっぽど、コイツ本当に夏川のこと好きなんだな…って、深い愛を感じてグッときました。
シナリオがBLでは珍しいほどしっかりしていると思いました。
相手を想いやるからこそ、男同士の付き合いに踏み出せない葛藤とか、好きだからこそ嫌われたくないから今の距離感を大切にしたいと思っていたりとか、同居生活が互いに居心地が良くて自然とずっと一緒にいたいと思えてくる恋愛描写とか。
いずれも読んでいてすごい共感できて、普通の恋愛だけど相手が同性だっただけなんだなって思うことができました。
一仁があんなにも夏川のことを好きだった理由も、回想を見ればすごく納得できましたし。
夏川にとっては覚えていないほどの何気ない会話でも、その時の一仁にとってはかけがえのない、1番欲しかった言葉をいつもくれる人が夏川だったんだな〜こんなの好きになるよな、ズルいよなとさえ思いました。
夏川にとっての一仁も、こんなに真っ直ぐに愛して貰えたら、そりゃ心動いちゃいますよね。
一仁の真っ直ぐさも眩しいばかりで、ズルいよなと思ってしまいます。
そんなお似合いで可愛くて最高な2人には、どうかいつまでも幸せでいてほしい。
サエコ(母)達にも認めて欲しいですね。こんなにラブラブだったら認めざるを得ないと思いますけど(笑)
春名もいいキャラで地味に好きでした。このまま良き理解者な友人でいてほしいし、ちょっぴり恋のライバルになる展開も見たかったな〜なんて思ったり。
この作家さん、初コミックでこれは凄いですね。
続編とか、新作とかも読んでみたいです。