ネタバレ・感想あり先生の棲家のレビュー

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吸血鬼と呼ばれる作家と100%光属性の編集者
ネタバレ
2019年9月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 吸血鬼と呼ばれる金髪碧眼の小説家・東山と、東山に強烈な憧れを抱く新人編集者・伊藤。スランプで書けなくなった東山の元を訪れた伊藤は、住み込みで身の周りの世話をすることに。アメリカ人を父に持ち、そちらの血を色濃く受け継いだ見た目のせいで辛い幼少期を過ごした先生が、純粋でまっすぐな伊藤に心を解されていくお話。まさに100%光属性の伊藤が眩しい!子犬の観察記(笑)あんなに慕われたらそりゃ絆されちゃうよね。一見クールで冷たいけど、人慣れなくて不器用な先生も可愛い。とにかく絵が綺麗で丁寧で画面が美しいです。伊藤が見た目も中身もわんこ感満載で、編集者としても真面目で熱心でとってもいい子。先生に寄り添い、献身的に尽くしながらも優しく背中を押す頼もしい一面も。先生の手を引いてどんどん明るい場所に出ていくいとーくん最強でした。最後まではしてない?っぽいけど伊藤×先生だろうな。先生を支えた霧島のスピンオフも出たら読みます。
子犬奮闘中
2020年11月3日
昭和54年の東京が舞台。昭和、平成、令和と流れ、40年ほど前の設定で、描かれた背景が古い、遠い時代のようで、昭和ってそんなに古くさい時代劇になってしまったのかと、カルチャーショック。
筆を握れないスランプ小説家と、かつてその先生の作品に憧れた新人編集担当者の物語。ハーフの生まれはどの時代も、いじめを受ける要因となる。理解しがたい問題です。子供の頃からの境遇で、人嫌いになった先生には、いつも傍らにいる友人?の霧島が世話をやいていたところ、新人担当のいとー君が代わりに御世話係となって居候。ほんとに迷いこんだ仔犬のようで、可愛らしく東山の家に新しい風を吹かせます。霧島は、なんとなく東山に好意をもってる予感。東山は過去に狂信的なファンに切りつけられ、心身ともに傷を負って小説が書けなくなっていて…先生に書いて欲しいいとー君の熱意が伝わり、東山も徐々に絆されていきます。いとー君、熱心で一生懸命だから、そりゃそうだ。
いとー君も、東山の端正な容姿に心奪われ、さらに本来の姿を知っていくうちに好きになり…
昭和の時代のプラトニックというのは、解せないですが、きれいな物語です。さすがに恋に落ちれば、プラトニックで済むはずもなく(笑)いとー君の攻めに違和感あり(笑)仔犬、頑張れ(笑)
霧島の正体にびっくりで、あぁなるほどって感じですけど、やっぱり好意はあったんだろうな、と思います。いい人見つけて欲しいですね。
事件は別として、穏やかな物語です。
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作家名: 安堂まめ
ジャンル: BLマンガ