会話が成立していない気がする。核心をわざと反らしているのが気持ち悪い。本心に気付いていないのは分かるが、相手に投げかける言葉と本心が違うのは当然としても、思考の中で相手の心中を探る言葉に違和感が大きくてため息が出る。何というか、子供が、大好きな子に バーカとかブースとかいうような具合。大人なのに…。そういった不器用とはニュアンスの違った不安定さが、奇妙さが、そこここにあって残念。それだから、デスティニーの頭の良さも、キャラムの辣腕さも表し切れていなくて魅力を感じなくなってしまった。そうでなければ、表題通りのストーリで、なかなか面白い物語となったはずだと感じる。