ネタバレ・感想ありぼくのワンピースのレビュー

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いろいろ考えさせられる
ネタバレ
2023年9月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭に佐原真人の告別式の様子が描かれています。
女の服が着たくてたまらなかった神鳥谷等(ひととのやひとし)はワンピースを身体にあてているところを大学のクラスメイトである佐原に見られてしまいます。秘密を知られた神鳥谷はショックを受けますが、佐原は神鳥谷を家に連れ帰り、姉のワンピースを着てみろよと渡します。それからの彼らの7年間の物語。
人と違っていることの悩みや苦しみ、佐原の場合はそれが特に重たいものでしたが、全てを従容と受け入れて親友や恋人を作らないでいようと思っていたのに 彼の人生は1枚のワンピースによって彩りを得、「お手持ちの最も華やかな美しい衣装」というドレスコードの告別式に繋がっていきます。告別式のあとのくだりがとてもせつないです。
その後を描いた「彼等のワンピース」という小説があり、そちらも読もうと思います。
2020年2月 上巻 総238ページ 下巻 総202ページ
読み返して、また泣いている
2022年7月30日
星6どころか星7つけても良いくらい、めちゃくちゃ良かった。おすすめします。暖かくて優しくて、何度も読み返すと思います。
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最後にある原作者さんの小説が
2022年5月3日
これがとても良いお話で。通常はコミックについている小説など読まないのですが、本作はそこまで含めて一作だなと感じました。ぜひ最後まで読んでほしいです。
ただ惜しいと思ってしまったのは、山田先生の絵柄が。作品の雰囲気とはとても合っているのですが、キャラクターの絵柄が、昔の作品よりも妖精化しているような(目が大きくて骨格が華奢に…)。新しい読者に避けられてしまいそうで、そこがとても惜しい。
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20年前に読んでいれば
2023年3月10日
20年前か、逆に50年後くらいに読んでいればスッと読めたのかと思います。現代を生きる人間というよりあくまで「キャラクター」を料理された作品で、ヒューマンドラマというよりBLのカテゴリーの読後感に近く、それは決して悪いことではないのですが今ちょっと現代がアレなので、ついこのあたりのテーマを一般向けとして描く漫画には「現実の距離感」を期待してしまう。
(特に作画が過去にハンプティ・ダンプティ・ロードを描かれた山田先生だったので。ファンタジーですが現実を生きる人間への慈愛あふれる作品でした。)
20年早く読めば気にならなかったし2020年でもBLカテゴリーとして出ていればまあ創作物だしと割り切れたと思うんですが現代にヒューマンドラマとして読むには私には毒が強かったです。
-----再読。うまく言語化できないけれど私は佐原くんの答えと鳴海くんの描かれ方に引っかかっているようです。
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