思いのほか泣かされました~!オメガバの中でも一際温かい気持ちになれるステキなお話しでした(^^
お金持ちのお坊ちゃんで、兄たちはαなのに自分だけΩとして生まれ、どこに行っても疎外感で遂には引き籠りになってしまった桃李・・・。そんな中、両親に勧められたお見合いの為、外に出る訓練と他勉強などを執事:柊の息子:和景に託すことに・・・
このお話しで一番ステキだなと思ったのはまず、両親が愛情をもって桃李に接していること。普通のオメガバだと、身内でさえもΩを蔑んでいたりしてホント嫌な気持ちになるのですが、このお話しではたっぷりと親が愛情を注いでいるので桃李が素直でイイ子に育っています。なのでお見合いも、桃李の為であり強制しているわけでもない。寧ろ桃李も優しい子なので、両親の為にも自分の為にも今の状況から脱したい!と前向き。
そんな中、家庭教師としてやってきた和景は、αながらも色々とありエリート人生から落とされ失意の状態・・。心に問題を抱えるこの2人が出会う事で、お互いの世界の色が変わるのです・・・。
結局、オメガバも作者さんの「どの部分を伝えたいか」によってかなり違うものになってきますよね。メインはやっぱり桃李×和景のラブなんでしょうけど、両親や周りからの愛情も結構重きを置いているのではないかと思いました・・。
自分の存在を否定しない、無償の愛ってホント尊いです。