ちょうど先日ものすごく久しぶりに動物園へ行ったら子どもの頃みたいに素直な気持ちで檻の中の動物たちを見られなくなっている自分に気づいて。この作品を読んでいたら、また違った見方ができていたのかもしれないなと感じた。物語はイーハトーヴ動物園の獣医、星野先生と津川先生のお話。彼らはこれからどんな場所で動物たちと関わり生きていくんだろう。2人のこと、動物のこと、地球のこと…宮沢賢治や津軽弁や空の青さや、色んなことを思ったら途中から涙が止まらなくなった。特に人との付き合いには不器用な津川先生が、どうか幸せであってほしい…漫画なのにね…心からそう願わずにいられないような、そんな気持ちにさせてくれる作品だった。沢山の人に読んでほしいと思う。