丸ごと表題作。1冊目の他に続刊となる『Renew』もあり。ライターのみつるは現代版の吸血鬼『バイター』の仕業と見られる事件を追ううちに幼馴染のアンナがバイターであり自分がバイターを惹きつける血の持ち主『ネクター』であると知り…というお話。事件ものは好きでは無いと敬遠していたのですが全く違った。これは究極の愛のお話でした。一度血の交換を交わしたものは一生お互いの血しか受け付けなくなる。どちらかが死んでしまったら血を得ることが出来ずに死んでしまう。みつるの「自分が彼のために出来ることは息をし続けることだけ」というセリフが重くて深いです。アンナの幼少期からの長年にわたる片思いがようやく実ってからの溺愛ぶりが尊くて胸が苦しくなるほど。タバコの煙やあれやこれやが全てみつるを守るためだったとわかると感動しかありません。『Renew 』の方では2人の関係性が更に深まりしっかりとした絆を感じられます。アンナはあの頃からずっとみつるの素直さと大らかさに救われていたんだな…。アンナの溺愛ぶりも増して最高でした。2人の「ばかたれ」とか砕けた会話も私の萌えツボをぐいぐい押してくれます。エッチは多くて濃厚。綺麗だけど肉感的。修正もトーンで綺麗に仕上げてあるので形が分かるし違和感ないです。ストーリーも絵もエッチも全て満点以上!続編希望します!