顔の区別がつかないからというだけで本編が過小評価されているのを見ると、居たたまれない。本小冊子は、廉価販売すべきではなかったか。笑える4コマ漫画と、プロフィールで知らされる各キャラの些末な個別情報も楽しめて良いが、あくまで長く読み続けている人向き。
その意味ではモストン司教とゲイル司教のことを、私は実は、最も知りたかった。このお二人はもうちょっと出番が無いと出せないのだろう。第一、現世の人間がわからない状況だから。
先生の小アップとか匂わせシーンはあったのに。両司教が鍵パーソンズと睨んでるのに。
さて、シーモア上でボクラノキセキと書名検索をかけると、一応関連書籍までもが挙がるものの、選択段階では、完全一致の本編1冊しか最終表示されない。他の漫画だったら、同様に動作しても、結果として芋づる式で関連書籍が結局何冊も一挙に出ることも多い。どれを選んでも関連全てが出てくるケースと、本編を選ぶと本編「だけ」しか残らないケースとあり、こちらは後者なのだ。資料集というか、副読本というか、販売促進的に切っても切り離せない筈の出版物なのに、こういうところ宣伝側面的に損してる。
人物が似てると言っている人たちには、このブックで一人一人まず認識して貰えたら、と思う。
結局は、絵の問題などではなく、単純に登場人物の人数が多いからなのでは、という気がしている。しかも、前世と現世、何度も描写が往き来して、一人が二人ずつ居る上での複数エピソード重層展開、更に、情報によって登場人物間で知っている人知らない人があって、簡単な設定が好きな人には面倒臭い話なのかもしれない。
だけど、それだから面白い。そこがネックになってるなんて、なんてもどかしいのだろう。。。
そこをわかって貰えるようになる迄、こうした人物紹介をこの様な形式ででも是非続けて欲しい。スマホとPCで本編とプロフィールを並べて開いて読みたいものだ。
あと、シーモアスタッフ厳選と銘打って本編の粗筋が何度も何度もトップ画面に紹介されているのだが、1巻冒頭しか中学生でないのに、主人公がずっと中学生であるかのように書かれている。メインは高校生活のストーリーだのに。サポートセンターの方にメールで、既刊二十数巻なのに初めの数頁紹介のみではおかしいのでは、と伝えてみたが未だに直されない。中学生の話なのかと思って避ける人が居るだろう。そこもとても残念だ。