冒頭の「検察は昏睡状態を隠して彼を起訴」って所で、かなり無茶な異世界臭がしました。
続く「死刑が求刑されたが本人の状態を鑑みて無期懲役の実刑判決」ってなると、司法の独立性は担保されてる訳で、某勢力に掌握されていない証左な訳だから公判は停止されるんで、最初の数ページで設定が崩壊してる訳です。
娘が実は生きていた、とか言われてもね。
舞台・時代を現代に寄せるなら、取材なり題材研究なりの考察を詰めないと白けます。“異世界転生したら鬼でした”って流行りのペラペラストーリーじゃないなら尚更。設定グダグダなのに無理にシリアス展開って中二病的なんですよ。
テーマとか演出とか、割りと好きな部類だったので、余計に残念に思いました。
編集がまともなアドバイスできなかったものなのか…。