1巻試し読みして一気に出てるとこまで買って、待てなくて続きの雑誌まで読んでしまった。すごく面白い。一人一人のキャラが人間臭くて、いい面も悪い面も魅力的に感じるし、それぞれまったく違う考え方をしていて似た人がいなくて、人物描写がすごくうまいと思います。管理組合の他の人たちもモブになっていなくてそれぞれ別の考え方をもってるちゃんとしたキャラ。恋愛面はもちろん面白いのですが、和裁、劇伴作曲家など在宅での自由業をする人の葛藤やプロ意識も見えるし、サラリーマンとして出世を狙う真霜くんも立ち位置が違ってリアルに感じます。私自身が在宅仕事をしていて人と関わるのが少ないので、きっかちゃんが抱えるコンプレックスはすごくわかります。そこを責められるのはとても悲しいんですよね。ちゃんと働いてるんだから。でもきっかちゃんは、ちゃんと人と関わろうとおもったら関われるし、すぐ打ち解けるし、その上で自立した精神を持っていて、こうありたいなって思う仕事人間像です。
大人の恋愛は「好き」だけではなく、生活も関わってくる。そこもちゃんと描写するためにタワマンと一軒家という両方を入れてるのかも。今んとこ私にとって平良さんは完璧で、これだけ高収入で仕事で成功してるのに高飛車じゃないのは利点でしかない。かわいいは正義です。真霜くんは今のままだと負けそうだからどっかで変わらなきゃいけない気がするけど、最後までどうなるかわからないのでワクワクして続きを待ってます。気持ちとしては平良さんが大好きだけど、真霜くんの一途さ、ピュアさ、熱愛ぶりは抗い難い魅力。ただ人間的にもっと素直にならなきゃな〜。主人公は女性として自然体でこんなふうにいられたらなって感じました。