ネタバレ・感想あり初恋思い出したらキスしよ?のレビュー

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優しい雰囲気
2022年8月23日
タケルのバイト先に来た移動図書館の司書楠本。明るく親しげに近づいて来る楠本に、複雑な生いたちから頑なに心を閉ざすタケル。幼い頃出逢っていた二人だがタケルは思い出さない、、、。優しい雰囲気で、葛藤が有りながらも穏やかに物語が進んで行きます。絵が綺麗で読後感も心地良い素敵な作品です。
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優しい空気の中に激情がチリリ
ネタバレ
2021年12月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●160P強。中盤までふんわり曖昧な雰囲気で話が進むので、ちょっとだけ根気が要るかもしれません。幼い頃に叶えられなかった約束を今度こそ、というお話です。(以下盛大にネタバレになりました…すみません…)
●飄々とした態度でタケルに近付いて、「俺を好きになって」と言う章。実は縁者だということが分かって、タケルは章が自分をからかってると思い込む。複雑な家庭環境で育ったタケルは、人に捨てられること、嘘をつかれることが怖くて、それなら自分から章に近付いて手酷く捨ててやろうと考えるように。
●二人は幼い頃に出会っていて、そのとき寂しそうなタケルに「ずっと一緒にいよう」と声をかけた章。でも子どもの思い付きなんかが大人の事情の前には叶うはずがなくて。タケルは章に嘘をつかれたと感じて心を閉じてしまうけど、章は「大人になったら約束守るから!」と言い放つ。それを章は今実現させたいと、タケルの居場所になりたいと、過去を告げないまま奮闘しているのです。
●でも、過去のことが判明するよりも先に、タケルは「また一人になる」ことが嫌だと感じて、自分でもよく分からないままに章にかじりつく。この、タケルが章の身体に跡を残したがる激しさがすごく良い。章がどこかへ行ってしまうのが怖くて、必死に自分の跡をつけてる。そんなタケルの内面が分かってて「大丈夫だよ」って応える章も優しくて。
●描き下ろしも含め、とても読後感が良いです。(描き下ろしのP.157〜158の間って、ページ飛んでたりしませんか…?)『あつめるひと』も読んでみようかな?
良き!
ネタバレ
2021年9月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 愛を知らない大学生のタケル×移動図書館司書の楠本。タケルの家庭環境が複雑です。父親が不倫をし、その相手との間に出来た自分。3人で生活していたものの両親が事故死。その結果、父親の正妻である美々子さんに引き取られるという。タケルには何の罪もないけれど…周りから疎まれてしまう存在。誰も自分を助けてくれないし、誰も必要としてくれない。だから大学生になっても、愛とか恋とかわからない。あまりにも切ない…。だけど、美々子さんの立場になれば、夫に不倫された挙げ句、不倫相手との子を育てるって複雑すぎる。大人げないかもしれないけど、子どもになるべく干渉しないという対応もわからなくもない。美々子さんも、タケルも被害者だから、ほんとに辛いです。そんな中出会った楠本さん。実は幼い頃に一度会ったことのあるふたり。その出会いと約束をちゃんと守ってる楠本さんがすてきです。どんな理不尽なめにあっても、タケルの本質をわかってて、誠実に接する楠本さんがいてくれて、ほんとに良かった!少し物足りなさを感じなくはないけど、タケルの心の動きとか、楠本さんの誠実さとかが良くて、全体的に重くなりすぎない雰囲気が良かったので☆5にしました!
167ページ
2021年6月6日
一冊まるごと表題作。修正なし描かれてません。
えちアリですが、ほぼ無いような感じです。
絵と同じく、フワッとしたやさしい内容でした。
色んな思いがありつつ、トラウマがありつつのハピエン☆
初心者さん向けかな?個人的には「あつめるひと」もですが、タナ先生の作品の雰囲気大好きです。
可愛い
2021年4月28日
ほんわかしたストーリーです。王道ですが、心あったまる話で癒されました!
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描きおろし14ページがすべて漫画!
2021年2月1日
複雑な家庭事情のある大学生・タケルと、
初対面なのにぐいぐい迫る移動図書館の司書・楠本のふたりが、
少しずつ距離を縮めていきながら、お互いの素性を知り……というお話。

大きな事件は起きませんが、小さなエピソードがそれぞれの考え方や性格、
丁寧な言葉選びからゆっくりと読み取れる素敵な物語でした!
個人的には、移動図書館の本で起きたちょっとした事件と、
それに関するキャラクターたちの共感や対応が、すごく誠実で優しいので
ぜひ注目してもらえたら嬉しいです!

また、前作『あつめるひと』の時も描きおろし12pが
まるっと1本のエピソードになっていて、大変読みごたえがあったのですが
今回はさらに14ページに増量され、2本のエピソードが収録されています。

こちらもすごく優しくて、でも胸にキュンとくるお話となっていますので
ぜひぜひ最後まで読んでみてください!
じんわり
2024年11月10日
先生のお話はじんわり優しくて好きです。
時間がゆっくり流れてる感じで絵とすごく合っていていいですね😊もっと読みたいけどBLは2作品だけなのが残念💦
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素敵です(^^)
2024年8月11日
割と関係性が込み入ってて、あんれま〜ってなるけどそれで話が複雑になるわけじゃなくシンプルな物語でした。
経験や記憶って人間の大事な部分だから、トラウマ的に人との繋がりを拒絶してしまうのってめちゃくちゃ分かる。手を離された記憶は新たに繋ぐことへの恐怖心に直結する。でもタケルは別に頭でっかち野郎でもないので、楠本との再会でゆっくり自分と向き合っていくのが優しいお話だな〜てなりました。
さらっと
2021年2月26日
終わっちゃいます。絵はきれいだけど、別に変な感じもしないけど、ちょっと物足りない感じ。
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好きです
ネタバレ
2021年2月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単話版を持ってるのに書き下ろしが読みたくて買ってしまった。
ふわっとした優しい雰囲気で好きです。
複雑な家庭環境で孤独を抱えたタケル×移動図書館の司書の章。
過去の悲しい経験から他人と触れ合うことを恐れ、章にも当初冷たく接するタケル。
全てを分かった上でいつも柔らかい笑顔でタケルに接していた章。
人間関係がハッキリとは書かれていないのですが…
書き下ろしに「従兄弟だけど血は繋がってない」とあり、美々子さんの方の血縁なので美々子さんは夫と愛人との子を引き取った、と考えるのが自然なのかなーと。
遠い日の約束と絵本のエピソードが素敵です。
2人が出逢えて良かった。
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作家名: タナ
ジャンル: BLマンガ
出版社: 徳間書店