何がどうのって、かみ砕けない流れとその設定に、何故か続きが気になる。
転生ではあるけれど、その誕生を自らが悟ることのない境遇にただ、ただ生を過ごし最低限の環境下で生きていた幼いヒロインが、ある時、恐ろしい力を持つ一族に娘として引き取られるところから物語は始まる。
飢えに苦しむことなく、寒さにあえぐこともない生活が始まるけれど『ヒロイン』故の危うい立場でもある…。
愛を知らない父親が、慈しむ感情を持たない兄がヒロインとの生活の中で己の中に新たな“部屋”を見出していく流れが大げさでも無く、少々無感動← に描かれているものの、その僅かな変化もフルカラーの作画に助けられている…。
護衛騎士達もちょっと歪なキャラの人間もいて、騎士として剣の腕は確かだけど、かなりクセが強くはあるものの、惹き付けられる。
ヒロインがその名にふさわしく、美しく成長する姿を知りたいと思ってしまう…。