パンチのあるタイトル通り、処女のまま30代になったまい子が主人公。夢を諦めてコピー機の仕事をしている鍵谷♂と出会い、2人が不器用ながら少しずつ近づいて恋していく。
恋愛物なのだけれど、そこに人生の悩みやコンプレックスも絡んできて、その一つひとつがとてもリアル。2人の初体験までが、まぁ大変だし、じれったいけれど、がんばれと応援したくなる。
主人公2人だけでなく、会社の同僚たちの物語もところどころ挟まれている。様々な立場の人間の悩みや葛藤が描かれて、どの話も読みごたえがある。
これは、なかなかの名作。
絵はシンプル。でもストーリーの作り込みは立派なもの。
最新の7巻では、陰キャで人生を諦めていた鍵谷が、まい子のために変わろうと動き出した。
がんばれっ、鍵谷!