半妖の妖怪王に見初められ、妖怪王の嫁になる天涯孤独な少女とのお話。
絵もとても綺麗だし、ストーリーも着眼点が面白いと思いました。半妖の朧が妖怪王として成長していく姿や月夜の前向きな姿勢がとても心地良く心の絆の大切さを教えてくれます。
ただ、お話の前半と後半で矛盾が感じられたのが残念でした。前半は朧が完璧な妖怪になるために石を探して取り込ませようとしていたのに、後半は他人の意思を操れるぬらりひょんにならないように石を取り込ませない動きに変わったことが気になりました。ぬらりひょんの特性ははじめから分かっていたのでは？と思うと同時に、前半はその特性について全く触れていない展開だったので、前半と後半で違うお話のように感じてしまいました。そのため、お話の核となる大事な部分が分かりづらくなってしまった印象がありました。
でも個々のキャラの性格などはとても良く作り込まれていてお話は面白かったです。
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