表題作は、金髪で碧眼のストーカーのオスカーさんとストーカーされてる大学生遥人。その容姿で日本でストーカーってすごい目立つな…。
前半、見守りに徹しつつもだんだん下心を隠さなくなってくるオスカーさんが可愛くて面白くて笑えました。その一方で、このオスカーさんの素性がなかなか明かされない。遥人が傷つくようなことがあったら嫌だなあと後半はハラハラしながら読みました。
案の定、これまで知らなかったオスカーさんの一面を知ってショックを受ける遥人。でも彼はそこでウジウジ女々しくなったりしないんです。目を逸らさずしっかり見ようとする芯の強さを持ち合わせていて、そこがすごく好きでした。
もう一作は遥人の義理の弟の皇とその幼なじみ智史のお話。表題作が終わってもっと作者さんの世界に浸ってたい〜と思ってたとこにもう一作品入ってたので、嬉しいデザートみたいでした(笑)。皇の婚約者だと言って現れた智史に戸惑う皇。こっちもじんわり温かいところがあって良かった。