常々、人が想像すること、特に漫画になっていることは、必ず未来で形になると思っている。
DomSubもしかり。
今現在あらわになっていないだけの、人としての形であり、漫画はそれを見せてくれているのだと思う。
底のない明るさ、強さ、前向きな考えをもつSubであるサッカーマン最上は、Domである医師支倉にある意味服従の形をとり欲を満たされる関係でありながら、支倉の心を守ろうとする。
DomSubは一方的な関係ではなく、お互いの信頼と充足の関係で成り立っていて、そんな二人を見守り、応援する人達がいるこの物語はとても心強い。
二人の幸せとこれからにエールを贈りたい。
最後に心残りなのは、支倉とは違う形で『べき』にとらわれてきた兄の心が救われなかったこと。
Domである彼にも、最愛たるSubとの物語が紡がれることが、ただただ願われる。