作者本人がいう通り、自分の好きなものをつめこんだ歴史物。あと予言、禁じられた恋(BL要素含)とか。
詳述はされてませんが6〜10世紀のどこかの時代のイギリス。デーン人の侵入開始と同時期だとするとおよそ8世紀前後。
神官エセルレッドが騎士オルランドと出会い、白銀の鍵、と呼ばれ人生が大きく動いていく。物語中重要な役割をする星見が二転三転し、読者も気になって話を追ってしまう。
絵はきれいだと思うけど、体のバランスがとれていないのが気になる。目も離れてるし。花はめちゃくちゃ綺麗だけど。
細かいところが気になってしまって。出身地考えると宰相こんなに直毛?とか、戦場に赴くのに鎧つけてないの?とか。初陣が早かったとしても周囲を納得させる功をあげる経験年数はもう少し必要だと思うのでオルランドはあと1、2歳年長にすべきだったと思う。5歳であんな台詞は出ない。早くても6、7歳になってないと。あと功奏ではなく奏功です。
まあまあ楽しんで読んでたけど、終話の展開は急すぎでは。宰相の身の処し方もやけにあっさりとしていて、奥さんが気の毒になってしまった。
男同士なのにこの気持ちは何なんだー、と悶えるのが好きな方はお勧めします。