分かりやすくチョロ可愛受け・年下攻めで、タイトルまんま初恋の相手となんちゃって家族を演じる、ドタバタ・ラブコメディかと思いきや、それだけではない面白さがありました。
手段はどうあれ…哉芽の真尋への想いは本物で、生来のしっかり者気質もあって、途中何度か保護者と子供の立ち位置が逆転しているようで楽しかったです。哉芽はヤク◯の坊ちゃんという立場を使って、真尋は大人として組員として相手を守る…どっちがどっちでも、親子でも夫夫でも家族として成り立っている二人ぎ幸せそうで良かったです。
ラストで、大人としてはやや頼りない感じだった真尋が働く姿を(読者にも哉芽にも)見せることで、作品が引き締まった気がします。しかもちょっとしたトラブルを簡単に(意外にも)スマートに解決してしまうから、かっこよかったです。