今までタテヨミで課金してまで読んだことはないのですが、これは我慢できそうにないです。続きが気になるな~程度のものはありましたが、これほど心に響いてくるタテヨミは無かったです。絵の方はそこまで好きではありませんが、大事なポイントは抑えているというか表情から感情が伝わってくるし、何よりも心理描写が素晴らしい!!的確過ぎて、もうグッサグサに刺さってくるんですよ。この作者様、初めて読みましたが今後は要チェックだなと思いました。
学校の先生が小雪を見て「一瞬で過ぎ去る大事な時期にいつも一人でいるなんてもったいない、もっと多くの人と関わってワイワイ楽しめばいいのに」みたいなこと言うんですけど、「みんなと同じような過ごし方=有意義に使っている」と言えるかは疑問です。人との関りは限定していますが、小雪は毎日を本当に丁寧に生きていると感じました。「本当の自分って何だろう」とか作中では様々な自問自答をしていますが、私はそんなこと高校生の時考えたことなかったです。みんなとワイワイやっていると、なんだかんだで時間は過ぎるし、それなりに思い出もできますが、自分のペースは乱されます。モヤモヤしても流していけるんです。小雪は一つずつ丁寧に拾って、じっくり考えて、今の自分で出せる答えを模索する。こういうのって学生だからできる贅沢な時間の使い方だと思います。なんか、これ読んでると10代をやり直したくなります。