ネタバレ・感想ありジェンダー・コード ~男らしさ、女らしさの鎖につながれて~(分冊版)のレビュー

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読んでよかった
ネタバレ
2024年6月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大多数の人と違う身体を持つ主人公の少年時代から大人になるまでを描いており、胸を抉るシーンが沢山出てきます。
半陰陽という名称は知ってましたが、性文化疾患は初めて聞きました。多様性の時代になったとはいえ、この疾患についてはまだまだ一般的ではないと思うし、特にこのお話の主人公の場合、閉鎖的な田舎で頭の固い年配者に振り回される最悪な環境にいて胸が痛くなります。何とかがんばって希望を見出しては絶望の淵に叩き落され・・
子ども時代から思春期にかけての描写、胸が押しつぶされそうになりますが、よい友人や、同じくちょっと人と違う空気感の少女と出会い、前向きになれます。
この珠子ちゃんの「完璧じゃなくても幸せになれる」という言葉に泣いてしまうこと必至。

高校のクラスメートの反応にショックを受けますが、この疾患について知らないとこういう反応になってもおかしくなく、みんな悪人ではないんだけど主人公にしてみれば大きなショックで、さらに親友にもそう思われていたとなると気持ちの行き場がないですよね・・。
それぞれが悪くなくて悩んでいて、でもやっぱりこの疾患のことはもっと広く知られないと状況が変わらないわけで。

登場人物の心理状態が丁寧に描かれていて、絵が綺麗じゃないのが残念なんですが、コミカルなシーンもあって面白く軽快で、引き込まれて読んでしまいます。
ラストは駆け足で急に終わってしまった感がありますがハッピーエンドです。もっと見たかったけど、よい終わり方で胸がじんわりしました。本当によかった(涙)

色んな人がいていいんだという認識がもっと広がりますように。沢山の方に読んでもらいたい作品です。自分も老害と言われないよう、頭を柔らかくし色んなことを知っていきたいです!
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普通とは何か
2024年2月29日
この作品を読んで初めて、性分化疾患という病気を知りました。主人公が周りと同じではないことに対して、葛藤したり辛い思いをすることが読んでいて少し苦しかったです。
普通って、当たり前ってなんだろうと考えさせられました。
もっとこの病気のことが認知されれば、主人公のように辛い思いをせずにすむ人が増えるのかなと思いました。
私自身も、偏見に囚われない人間でいたいです。
知らなかったことを知れた
ネタバレ
2024年2月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ ラスト近くまで、主人公や周囲の重たく暗い雰囲気のまま進みます。時折明るさが挟まれるのでなんとか読み切れました。「性分化疾患」の男子の少年時代から大学進学にかけて、まとまりのある内容です。この作品を読むまで全く知らなかった疾患です(半陰陽という言葉も)。染色体異常で、生まれながらに身体に違いが出るということ。主に主人公の母親目線で読んでいました。高校で同じクラスになった吉川の反応、自然だったと思います。読み放題で全話読めるのでオススメです。(単行本のレビューも以前書きましたが、知られてほしい作品と思い、分冊版でも投稿しました)
複雑
2023年9月20日
私は、いろんな人がいて当たり前の考えなので
友達に話せば理解してくれるよーって思いながら読んでました。
読み進めて行くにつれて色々な人がいるけど色々な考え方の人もいるんだなーって気づかされました。
難しい問題ですが、素敵なお話でした。
その時々の悩みがわかる
2023年7月2日
何かを抱えてるけど頑張って生きてる人、私達が見聞きするのって乗り越えた完成形じゃないですか。本当はそこに至るまでの紆余曲折も知りたい。
だから類くんが小学生の時から悩みや苦しみ焦りと不安の中もがく様子が貴重な漫画でした。周りの友達も揶揄する子もいるけど認め合える仲間もできる、リアルだ。私も田舎出身なので頭の凝り固まったお年寄りの感じも伝わってきました。あとね、懐かしい!受験や塾の感じ。自由と自己実現のための勉強!歳を取って思いますが、思春期に親が厳しかったり自由が足りない不満って勉強を頑張る起爆剤になるんですよね。
良かったです
2023年6月18日
世の中には色々な人が沢山いるから人間はつい枠を作って表現するけれど、本当は一個人全く違う訳でその個人それぞれが上手く適材適所になる世界になったら良いなと思いました。このお話はそれぞれの世代感の違いも混ぜて描いてあってとても良かったです。
マンガなので読みやすい
ネタバレ
2022年9月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 金額は安くないですが、ページ数が45ページもあるのが嬉しいです。マンガだから難しい内容が読みやすくなっていて、良作だと思います。登場人物の心情がとても丁寧に描かれていると感じました。結末だけでなく、主人公がどのような道を歩んできたかということも気になるので、まだ第4話まで読んだだけですが、もっとこの作品を読んでみようと思いました。
良かった
2023年9月16日
難しいテーマではあると思いますが、登場人物の背景や心理描写が丁寧でとても良かったです。
完璧じゃなくても良い、という珠子の言葉は、どんなことにも通用すると思う。
泣いた
2023年7月3日
よくある中途半端なやつかなーと軽い気持ちで試しに読んだら最後まで止められなかった。心の動きがよく描かれている素晴らしいマンガだった。個人的には隼人が良い味だしてて好き(笑)小学生の頃から若干駆け足で進むけれど、丁寧にドラマ化されたら良いなぁ。
自分の性
2022年11月12日
自分が男性か、女性か、男性だけれどその機能を使えずに生きていかなければならないとか、受け入れなければいけない現実が重いけど、主人公がつよい。
「らしさ」とはなにか
2022年8月9日
男性か女性かの性別と、それに伴うイメージとのギャップの狭間に生きる主人公を描いた作品です。この種の件では他人から見て分かりづらいぶん、自分だけが背負っている悩みを共感してくれる人の存在は大切といえる現代ですが、やはり言いにくいことであっても自分から声を発していかなければ、社会はそう簡単には変わらないという現実を目の当たりにした気がします。
ラブストーリーとして良い
2024年11月18日
今どきはBLが流行っているし、夫婦でも不妊治療している人が多いので、あまり深刻に見えない。そもそも思春期は不安定なのだ。このお話はラブストーリーとして普通に面白かった。
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読みごたえがありました
ネタバレ
2022年8月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 分冊のわりにページ数が多いので、読みごたえがありました。ジェンダーなどについて、考えるきっかけになる作品だとおもいます。
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作家名: 六花チヨ
出版社: ぶんか社