先に大まかな設定として
主人公は自分の唾液が異性を狂わせる事を知る
その唾液は少量(間接的な?)だと治療可能な催眠状態と本能の解放を促し口から直で飲ませれば完全な支配が可能らしい特異体質
その特異体質の人は定期的に異性をキスして支配するか同じ体質の異性とキスして唾液を中和しないとボンってなるらしい
ってのがこの話の設定で
主人公はそれを教えてくれた同じ体質の少女と暮らしつつその体質を利用しようとする人達から争うって感じで話が進むのだけど
タイトルにある通りこれが勿体無い原因
そも異性を支配できるエロい唾液というユニークな題材なのに最初のツンデレ幼馴染がエロかったから期待して読んだ層はガッカリする展開が続くというね
唾液を中和できる異性が最初から現れて定期的に中和してくれるせいで本編ではほとんどその能力を使わないからただただ中身が子供な主人公が世界に振り回される話になってしまってるし
2人目の被害者?に至っては本能の解放が強すぎて主人公を逆に支配しようとするという催眠設定はどこに行った状態
終わりをどうするのかという問題はあるものの作品に期待している需要を考えたならツンツンした幼馴染とか許嫁のいる初恋の同級生とかを能力で好き勝手した方が絶対に良かったのに
何というかエロい題材を選んだくせに表紙とかで匂わせといて結局は下品なものが描けない女性作家みたいな作品です
似た作品でラストギアスとかありますがあれはラストがある意味衝撃的でしたが読者の需要にきちんと向き合って答えていたと思います
あと最初から主人公の能力と個人情報が敵の手にあるのも失敗ですね
そのせいで能力を悪用すれば普通に逮捕されてしまうという制約が生まれてしまったから好き勝手できない
最初のうちは好き勝手に能力を満喫して後半で悪い人達と対峙するって構図の方が話は盛り上がるし色々な考察部分を作れて良いのにこれも勿体無い
総評としては特異な題材を選んだのに最初からその旨味を全部台無しにされた残念な作品です
特にヒロインが保護者と恥じらいが薄い謎の人と変態ってのが救えなくて主人公君が可哀想
せっかくのギフトなんだしもっと良い目を見させてあげなよ、、、