台湾の漫画作品の日本語訳版。カラーの絵の感じがほのぼのあったかい色彩できれい。カラー絵の色使いは作者独自の感じがするけれど、作品全体として絵柄は某バスケ漫画の作者の影響を色濃く受けているような印象。目とか唇の書き方や、ちょっとギャグっぽい感じで人物を書く時の雰囲気もそっくりすぎて、バスケ漫画が台湾の作家にまで大きな影響を及ぼしたことを何とも感慨深く感じる。台湾の田舎の風景や、食べ物とかもいろいろ出てきて、そういうのを見るのも楽しい。ストーリーはこれといって大きな盛り上がりもなく、すごくおもしろいというのとは違うけれど、なんとなくあたたかみがあっていい話だなーと思った。